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脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界

美を感じる、という脳の機能についてのお話。

絵を描くことの裏側。絵を見ることの裏側。
それはつまりどちらも脳の働き、なので
描く側の人はおおざっぱにでも、その処理を捉えておくと
今まで見えなかった部分が見えてくる、かも。
見る側の人も自分のアタマの中で起きていることを把握しておくと
客観的に見る目を持てる、かも。多分。

萌え絵一つとっても、萌え信号を脳内に発生するのは、
脳の中での関連づけによる連想・想起だったりするので
それを意図的にコントロールできるなら大変グッドなのです。

人の脳は、どのような映像を処理したとき、
「美しい」と感じるのか。

直線を処理する神経回路群を強く発火させるならば、
それは「美しい直線」を感じさせる、と。

ぶっちゃけたところ美とは神経回路の強度な活性化でしかないという
身も蓋もない事実。で、どの神経回路がどのような美を感じさせるのか。
というあたりが解説されている感じです。

あえて言うならば、美とは頭の中に元々あるものなのでしょう。

究極の美を生み出すのは、芸術家か、脳神経学者か。
とりあえず両方学んでおくのが吉、かも。

脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界
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5 脳科学と美学のスリリングな融合
5 美術と脳が同じとは!
4 読みやすさはピカいち、シロートでも大丈夫

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